根来戦記の世界

戦国期の根来衆に関するブログ

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2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本中世の構造と戦国大名たち~その⑨ 北条家の場合・「他国の逆徒」ルサンチマンからの脱却

ランキング参加中日本の歴史 伊勢宗瑞こと、北条早雲の国盗り物語があまりに面白くて、当初の予定よりも記事が長くなってしまった。著者の悪い癖である。このままだと北条家の歴史を追うだけで10記事くらいになってしまうので、細かいところは飛ばしてどん…

日本中世の構造と戦国大名たち~その⑧ 北条家の場合・京から来た「他国の逆徒」伊勢新九郎盛時(下)

堀越公方の座を簒奪した茶々丸だが、彼はクーデターと同時に元服し、実名を名乗ったものと思われている。残念ながらその名が伝わっていないので、後世の人間からは常に幼名で記されてしまう運命にある茶々丸だが、関東管領・山内上杉氏と連携する道を取る。…

日本中世の構造と戦国大名たち~その⑦ 北条家の場合・京から来た「他国の逆徒」伊勢新九郎盛時(上)

京から遠く広大な関東地方は、室町幕府より「鎌倉公方・足利家」、そしてそれを補佐する「関東管領・上杉家」によって統治を委任されていた。そういう意味では関東は「ミニ畿内」であったといえる。 しかし「応仁の乱」に先駆けて、1455年に関東では「享…

日本中世の構造と戦国大名たち~その⑥ 毛利氏の場合(下)・その緩やかな支配構造

ローカルな独立勢力である、いわゆる「国衆」たち。その国にある守護や守護代などの強大な存在、もしくは国衆の中から一頭抜きんでた存在などが他を圧しはじめると、その大名の本拠地周辺の国衆たちは、次第にその大名の譜代家臣化してくる。 毛利氏でいうと…

日本中世の構造と戦国大名たち~その⑤ 毛利氏の場合(上)・国人から戦国大名へ 一代で成りあがった男

滅ぶときは、あっけなかった尼子氏。ではその尼子氏を滅ぼした、毛利氏の組織はどのような体制だったのだろうか。 いち国人から、一代で成りあがった下剋上の典型ともいえる毛利元就。そういう意味では、因習やしがらみといったものに一切縛られなかった彼は…