このブログの筆者は、Amazonにて電子書籍を出版している。戦国時代を舞台とした「根来戦記」というシリーズだ。2巻時点で、大名どころか侍すら出てこない、変わった時代劇だと自分でも思う。主人公は京の「印地打ち」である。その後、紀州根来寺の「行人方子院の親方」となる。こういうジャンルの時代劇は殆どないのではないか。戦国期の時代劇の主人公の9割が戦国大名か、それに生まれ変わった現代人だ。
物語は1555年の京都から始まる。当時の京、そして根来での生活を執筆するためには、作中で表現する10倍はその背景について分かっていなければならない。また、せっかく書いたのに話の流れが悪くなるので、ブロックごとカットしてしまった部分もある。仕入れた知識を表現できずに、自分の中に仕舞ったままにしておくのも勿体ないので、当ブログにおいて紹介することにした。
需要があるかどうかは甚だ怪しいが、戦国時代のあまりメジャーではないジャンルについて、できるだけ分かりやすく、かつ面白く書いていくつもりである。記事の内容に興味が出たら、拙著を読んでいただけたら幸甚である。
記事の元となる知識は、ちゃんとした学術論文などが基になっているが、著者の独断と偏見による見解が含まれている部分もある。故に学術的な価値はないので、ご注意を。