城の横庭にあるイベント会場に入ると、ご覧の通り天幕がズラリ。
これらの天幕は何なのかというと、このイベントにコスプレで参加している人たちのテントなのです。この時にあった説明によると、今回のイベントでコスプレで参加している人たちは、340人以上いたとのことです。天幕はそれぞれコスプレした国、或いは連隊ごとに分かれて張ってあり、ポールには国旗が掲げられています。ドイツのイベントらしく、みな18世紀の衣装コンセプトを厳格に守っており、雰囲気に逸脱した参加者はひとりもいませんでした。
以下、イベントで撮影した様々な写真を紹介します。
アメリカ独立戦争には、イギリス側として数多くのドイツの領邦が参加したようです(主に傭兵として)。特にヘッセン=カッセル方伯領のドイツ兵は、当時の支配者がイギリス王の縁戚だったとのことで、16000もの兵が大陸に送り込まれたようです。
アメリカの有名な幽霊、首なし騎士の「スリーピー・ホロウ」はなんとこの独立戦争時にやってきた、ヘッセン系のドイツ人傭兵が元になっているとのこと。独立戦争時に参加したドイツ人に関しては、以下のウィキペディアの記事が詳しいです。
それにしても、参加していた人の楽しそうなこと!彼らのニコニコ笑顔につられて、自然とこちらも笑顔になります。
とても楽しいイベントでした!ちなみにこのローカル色あふれるイベントには、アジア人の観光客は我々以外には1人も見かけませんでした。イベントを見学した、初めてのアジア人かも。次来る時があれば、是非ネイティブアメリカンのコスプレで参加したいものです。
最後に14時に行われた、各連隊の行進イベントの様子を貼っておきます。(終わり)
よく見たら、最後に黒人兵のコスプレ?をしている人がいますね。ヘッセン系ドイツ人の軍は、兵隊の消耗を現地の黒人で補ったそうなので、それを再現しているのでしょう。連隊行進はこれだけではなく、もっとあったのですが、時間切れで全部は撮影できませんでした。