根来戦記の世界

戦国期の根来衆に関するブログ

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2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本願寺を強大化させたカリスマ・蓮如~その② 大谷廟堂の寺院化・本願寺の成立

はじめはその美貌が呼びよせた災難故に、長じてからは叔父による廟堂簒奪に、そして東国の門弟からの留守職認定に苦しんだ覚如は、他者から干渉を受けることに、心底うんざりしていたのではないだろうか。そんな彼が大谷廟堂の独立――つまり寺院化を目指した…

本願寺を強大化させたカリスマ・蓮如~その① その美貌ゆえに翻弄され苦しんだ、絶世の美男子・覚如

あの織田信長を、最も苦しめた敵対勢力は誰か――これは昔から盛り上がる論争で、候補として様々な名が挙げられる。戦国大名だと、まずは浅井長政・武田信玄あたり、変わったところだと足利義昭といったところであろうか。 が、その中でも最右翼に挙げられるの…

室町期の仏教について~その⑭ 備前国に出現した「王仏冥合」 備前法華一揆とは

京に法華宗をもたらしたのは日像で、彼の門流を四条門流という。四条門流を継いだのが公家出身の大覚で、彼はその人脈を最大限に活用し、精力的な布教を続けた。この四条門流の始めとした法華宗各派は「応仁の乱」以降、その勢力を大きく後退させた他宗派(…

室町期の仏教について~その⑬ 法華宗の超攻撃的布教方法「諫暁(かんぎょう)」と「祈伏」、そして「なべかむり日親」

法華宗の開祖・日蓮の主張は「自らの説く正法は、国教として幕府と朝廷が採用すべきものであり、その暁には他宗ことごとくを滅ぼさねばならない。具体的には他宗派の寺は全て破却し、僧は全員処刑して首を由比ガ浜に並べるべきである。そうすることによって…

室町期の仏教について~その⑫ 法華宗の有力檀越「柳酒屋」 その恐るべき資力

法華宗の開祖・日蓮は、浄土宗を開いた法然のことを大変に憎んでいた。法然の教えは国を惑わす邪宗であって「念仏を唱えると無間地獄に落ちる」とまで言い切っている。しかしながら、この2人には共通点があるのだ。 それは「両人とも師から直接、法灯を授か…